気づけば、みうらさんのはてな日記が消えていた。いつだってそうだ。ふと後ろをふりかえれば、もうそこには誰の姿もなくて、あたりさわりのない言い訳が書かれたメモが風に舞っているのだ。おれはそれを読み、これは仕方がないことなのだ、もう既に起こってしまったことで、たとえ神様だって変えることはできないのだ、と自分を納得させるしかない。それからメモを燃やし、紙屑が燃える匂いを胸いっぱい吸い込み、咳き込んで、ちょっとだけ泣くのだ。