亀は意外と速く泳ぐ

ふつうってなんだ!?という話。よかった。全編にわたってくどいほど挿入される小ネタと、平凡なこと言ってそうで、実は深いこと言ってそうなセリフがよかった。
なぜか不条理ギャグと分類されているが、まったく不条理ではない。不条理というのは床屋で頭にタクワンをのせられるようなことを指すとおれは理解している。つまり前後の文脈が不明な事態である。断絶である。たとえばふっといウンコのせいでトイレの水が流れないというようなおもしろさは容易に理解可能であり、どこが不条理なのか理解に苦しむ。簡単に「不条理」と片付けてしまう思考停止こそが不条理でないかとおれは憤っている。
スパイ仲間が地下に降りて行くシーンは感涙ものだ。
しかしひどく酔っ払って観たのでまともな感想は書けないのであった。